こんにちは🌜
(株)ラヴィステラ代表の野田さとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)
関東に移り住む前に、わたしは3年半ほど沖縄本島に住んでいました。
「息を飲む美しさ」
とは沖縄の海のためにある言葉かと思うほど。
特に離島の海の美しさといえば、ガラスのように透き通っていて、一瞬言葉を失うほどでした。
ゴーグルをつけて潜らなくても、ブルーやオレンジ色をしたかわいい魚たちが泳いでいるのが見えるし、休日にはよくプライベートビーチに行って、アーシングをしたり、夜ビーチに寝そべって、満天の星空を見上げながら波の音を聞くのが大好きでした。
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そんな沖縄移住時代には、地方から沖縄の海の美しさに魅せられて移住してきた方にたくさんお会いしました。
ダイビングを趣味としている方や、ダイビングを生業になさっている方にも多かったのですが、その中でダイバーさんが口を揃えておっしゃっていたのが、
沖縄のサンゴの数が年々減っていることでした。
サンゴの役割
サンゴ礁の生息域は全世界の海底の1%程度ですが、全海洋生物の約25%がサンゴ礁に棲息していると考えられています。サンゴ礁が死滅すると海洋生物の生態系に大きな影響を与えます。
サンゴは、動物でありながら植物と同じように二酸化炭素を吸収し、酸素をつくりだす働きをしています。これはサンゴ自体の働きではなく、ポリプ内に共生する褐虫藻の働きによるものです。
光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する量は陸上の木を上回ると言われており、地球温暖化の原因となっているといわれる二酸化炭素の削減のために、サンゴ礁は欠かせない存在なのです。
この他に、サンゴには海を浄化する働きや天然の防波堤としての役割、他の生物への影響など、海中だけではなく地球にとって大変大きな役割を果たしています。
サンゴの白化現象
白化現象とは、珊瑚が白くなって死滅してしまう現象のこと。
サンゴ礁の鮮やかな色は、共生している褐虫藻の色によるものです。水温の変化、水質汚染などのストレスを受けると、サンゴは共生している褐虫藻を追い出してしまいます。
例えば、水温が上昇すると褐虫藻は弱って光合成の力が低下します。これはサンゴにとって有害となるため、サンゴの防衛機構が働いて褐虫藻を体外へ排出すると考えられています。褐虫藻がいなくなると、サンゴの白い骨格が透けて見え、サンゴ礁は白く見えます。
これがサンゴの白化現象です。
こうした水温上昇などのストレスが緩和されないと、サンゴは褐虫藻から必要な栄養素の供給を受けることができないので、やがて死滅してしまします。
サンゴの白化現象の原因
今起きているサンゴの白化に、温暖化による海水温の上昇が影響しているのは間違いないものと思います。ただし、白化を引き起こす原因は、高水温だけではありません。サンゴにとってストレスとなる要因、たとえば淡水や土砂の流入、強光なども白化を引き起こします。白化を防ぐには、温室効果ガスの排出量を減らして温暖化を抑制するとともに、サンゴが受けているストレスを明らかにし、それが人為影響である場合は低減することが必要です。
山野博哉氏(地球環境研究センター 衛星観測研究室 主任研究員)
地球温暖化もサンゴの減少の原因ではありますが、もうひとつ、日焼け止めに含まれている成分も実はその原因になっています。
日焼け止めクリームに使われている紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」は、サンゴの白化現象の原因のひとつになるとの研究結果が報告されています。
この「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」ですが、日焼け止めクリームの成分としては一般的に使われていて、日本でも特に「オクチノキサート」は良く使われている成分です。
ただし、日本ではオクチノキサートという名称で記載されることはほぼなく、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシ
メトキシケイヒ酸オクチル
パラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル
といった名称で書かれていることがほとんどです。
世界でも禁止の流れに
2018年にハワイではオキシベンゾンやオクチノキサートが含まれる日焼け止めクリームの販売、流通を禁止する法案が可決され、2021年から発行されることになりました。
禁止された成分が含まれる製品は約3,500種以上あると言われています。
※2021年2月1日追記
2021年1月1日より、ハワイ州において紫外線吸収剤の「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」を含む日焼け止めの販売が本格的に禁止となりました👏✨
太平洋の島国パラオは、2018年11月1日に、サンゴ礁に有害な化学物質を含む日焼け止めを禁止すると発表しました。国全体でこのような措置を行うのは世界初。
パラオ政府は、対象となる10種類の化学物質を含む日焼け止めやスキンケア製品の販売・使用を禁止する法律を制定。2020年から施行する予定で、違反者には1000ドル(約11万円)の罰金が科せられます。
専門家は長年、日焼け止めが海洋生物に与える影響について、特にオキシベンゾンとオクチノキサートという2つの成分を問題視しています。
どちらも紫外線(UV)を吸収する役割を持っている一方、サンゴの白化を促進するとされている成分です。
2015年に発表された調査によると、オキシベンゾンはサンゴの幼生の成長を妨げるだけでなく、一部のサンゴに有毒なことが実験で判明しています。この2015年調査の共同著者だったクレイグ・ダウンズ博士は、
と指摘しています。
サンゴに優しいヴィーガンの日焼け止めを作りたい
沖縄移住時代にこうした事実を知って、「サンゴに優しい天然成分のみの日焼け止めを作りたい」という思いで化粧品成分や植物療法について学んできました。
美しい海と海洋生物たちがこれからも守られていきますように、企業活動を通してこれからも世界に誇れる商品作りを目指していきます。