こんにちは🌜
植物療法士のさとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)
すっかりお久しぶりの更新となってしまいました🙇♀️
2020年度の第92回アカデミー賞で、映画『ジョーカー』主演のホアキン・フェニックスが、主演男優賞を受賞しました。
映画『バットマン』でゴールデン・グローブ賞、SAGアワード、ロサンゼルス映画批評家協会賞など多くの映画祭で主演男優賞を総なめにしているホアキン・フェニックス。
そのホアキンのスピーチは、とても素晴らしいものでした。
今、感謝でいっぱいです。この部屋にいる仲間の候補者より自分が優れているとは思いません。なぜなら私たちは同じ愛を共有しているのですから。映画への愛をね。
(演技という)この形での表現は、私に並外れた人生を与えてくれました。もし演技がなかったら、僕自身はどうなっていたか分かりません。しかし、私や映画業界の人々が与えられた最も偉大な贈り物は、声を持たない人々のために、声を上げられる機会があることでしょう。
私たちすべてが直面している悲惨な問題について考えていました。私たちは、別々の社会的主張を擁護していると感じたり、感じさせられたりしているのではないでしょうか。
しかしそこには共通しているものがあると思います。性差別や人種差別、LGBTQ+の権利や先住民族の権利、そして動物の権利。
どれについて話していたとしても、それは、不公平に対する闘いについて話しているのです。ひとつの国民、ひとつの人々、ひとつの人種、ひとつの性別、ひとつの種族が、権力を振るい、罪に問われることなく他者を利用して支配する、という考えに対する闘いについて話しているのです。
私たちは、自然界から本当に切り離された存在になっていると思います。
私たちの多くはエゴに満ちた世界観を持つという点で有罪であり、自分が世界の中心にいると信じています。私たちは自然界に侵入し、資源を略奪します。
私たちは牛を人工的に受精させたうえで、彼女の赤ちゃんを奪う資格があると思っています。彼女の苦悩の鳴き声が明らかであるにもかかわらず。
そして、彼女の子供のために用意されたミルクも奪い、コーヒーやシリアルに入れるのです。私たちは、個人的な変化を怖がっているのではないでしょうか。なぜなら、それによって何かを犠牲にし、何かを諦める必要があるから。しかし、人間とは創造的で独創的なものです。私たちは、創造し、発展し、全ての生物や環境に利益をもたらす変化のシステムを備えることができます。
僕は長いこと、悪い奴でした。自己中心的で、時にイジワルだったし、一緒に働くのが難しいやつでした。でも、この会場にいる多くの人が、僕に2度目のチャンスをくれたことに感謝しています。そして、そういった時こそ私たちが本領を発揮できる時だと思います。つまり、お互いに助け合う時です。過去のミスを理由にお互いを抹殺する時ではなく、お互いに成長するのを助け、お互いに教えあい、お互いに償う時です。
それこそが人間性において最高のものなんです。私の兄が17歳の頃、彼はこの歌詞を書きました。
『愛を持って人を助けよ。その末に平和がある』(全文和訳)
This is the Joaquin Phoenix Oscar speech everyone will be talking about tomorrow pic.twitter.com/0pQLxpuQI2
— NowThis Impact (@nowthisimpact) February 10, 2020
ヴィーガンであるホアキンは、動物の権利や環境問題に熱心であり、最優秀主演男優賞を受賞したSAGアワード(全米映画俳優組合賞)のアフターパーティーには参加せず、食肉処理場の前で行なわれたプロテストに参加したり、気候変動対策デモに参加していました。
このスピーチの中にある「兄」とは、24歳の若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスのこと。
映画、スタンドバイミーでリヴァー・フェニックスを知った方も多いかもしれませんね。
兄であるリヴァーもヴィーガンで、映画俳優として有名になったあとも贅沢はせず、動物実験反対のために活動をしたり、熱帯雨林を自然保護区として買ったり、
ファンからプレゼントをいただいた時には
「気持ちは嬉しいけれど次からはそのお金を動物愛護や環境保護のために寄付してください」
と語ったお話も残っています。
まっすぐな信念を持つホアキンにしか語れないスピーチに、心を揺さぶられた方も多くいたことだろうと思います。
同じ想いを持るわたしとしても、あの場で動物たちのことや社会の不平等なシステムについて語ってくれて本当にありがとう、という気持ちでいっぱいです。☺️
改めまして、アカデミー賞受賞おめでとうございます(*ˊᵕˋ*)