こんにちは🌜
植物療法士のさとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)
人間の体内で作られる「ホルモン」は必要な時に必要な量が分泌されるのですが、
みなさんはこのホルモンが一生のうちにどのくらい分泌されるかご存知でしょうか?
正解はなんと・・・
わずかティースプーン1杯(約10g)ほど。
仮に80歳まで生きると仮定すると、1日たったの0.00034g。
そしてこのホルモンを乱してしまうと言われているのが、洗剤やシャンプー、化粧品といった身近な生活用品に含まれる環境ホルモンと呼ばれるものなのです…!!
環境ホルモンというのは生物の体内に入ってホルモンと同じような働きをする化学物質のことです。
正式名称は「外因性内分泌かく乱化学物質」といって、この物質は本来人間の体内で作られるホルモンの働きを乱します。
環境中にあるホルモンのような物質ということで、「環境ホルモン」と呼ばれています。
主な環境ホルモンとしては、ダイオキシン、PCB(ポリ塩化ビフェニール)、DDT、有機スズ化合物、ビスフェノールAなどがあります。
これらの環境ホルモンの問題点は、本物のホルモンの働きをかく乱することで、性機能に異常をもたらす点です。
20年ほど前にイギリスで雌雄同体(オスとメスの両方の機能を持つ)の鯉が多数発見され、のちの調査により、近くの工場から排出されたノニフェノールという化学物質が原因のひとつとして指摘されました。
この他にも、精巣が小さい鯉、ペニスが小さいワニ、メスなのにオスの生殖器がついているイボニシ(巻き貝の一種)など、世界各国で異常が発見されています。
また、米国のコルボーンという女性の調査では野生生物に以下のような様々な異常が現れたそうです。
- フロリダのハクトウワシの生殖能力の欠如
- フロリダのアポプカ湖におけるアリゲーターの生殖器の萎縮とアカミミガメの間性(オスでもなくメスでもない)
- フロリダヒョウの絶滅に近い激減とオスのメス化
- ミシガン湖におけるミンクの減少と生殖異常
- ミシガン湖やオンタリオ湖におけるセグロカモメの巣に異常に多い卵の数
- ヨーロッパと英国におけるカワウソの激減
- 北ヨーロッパにおけるアザラシの大量死
- 地中海におけるイルカの大量死
- 北極圏に生息するホッキョクグマと南極大陸に住むペンギンの体内からのPCBの検出
- 世界各地におけるカエルの減少
人に対する環境ホルモンの影響はどうなのかというとまだはっきりしていないと言われますが、50年前に比べて男性の精子数が減少していることは世界的にわかっています。
世界に先駆けて環境ホルモンの脅威を懸念したEUでは、農薬や殺虫剤の利用を原則使用禁止しました。
環境ホルモンの影響は人の男性生殖器に「メス化」の傾向があらわれ、男児の先天奇形で尿道下裂(ペニスの形態異常)や停留精巣があると報告されています。
こうした危険性から回避するためには、わたしたちがなるだけ環境ホルモンを避けるように心がけるほかありません。
プールの水に環境ホルモンが一滴入るだけで、毒の水になる?!
環境ホルモンの恐ろしさは、超微量で毒性を現す点です。
これは例えると、学校の25mプールに一滴の液体を落としたぐらいの量、もしくは甲子園球場に水を満たして1個の角砂糖を入れたぐらいの量なのだそうです。
環境ホルモン分子は原子が300個ぐらいの小さなものなので、25mプールにたった一滴の液体でも、なんと1cc中に約20億個の環境ホルモン分子が存在していることになります。
1997年秋には、前年に米国で話題となった「奪われし未来(Our Stolen Future)」(シーア・コルボーンら著)の邦訳が国内で発売されました。
その内容は、我々がよく知っている農薬などの環境中の化学物質がホルモンのようにふるまい、生物の内分泌系を撹乱して、野生生物などの生態系を狂わせ、将来的には人類が子孫を残せないかもしれないという衝撃的なものでした。
当時、日本ではこのことがマスコミを中心に大きく取り上げられました。
生物のホルモンには様々な種類がありますが、環境ホルモン問題で中心となるのは、主にエストロゲンや男性ホルモン(アンドロゲン)などの性ホルモン。
これらのホルモンは、ごく微量で生体のある決められた蛋白質(受容体)と結合して作用を発揮します。
環境ホルモンも微量でこれらの受容体と結合することにより、ホルモン作用を発揮したり、本来のホルモン作用を阻害して、ホルモン作用をかく乱します。
- 「パラベン」「オキシベンゾン」「トリクロサン」「香料」を含む化粧品は避ける
- 香料は、天然の精油を使ったものにする
- 経産婦や子どもはなるべく入浴剤を使わない
- ヘアカラーをヘナに替える
- なるだけオーガニックの野菜や化粧品を使う
- 「薬用(抗菌)せっけん」でなく普通の「せっけん」を使う
- 抗菌製品を使わない
- ポリ塩化ビニール製品の使用を避ける
- 防水スプレーを使用しない
- 香料が含まれているシャンプー、ボディソープ、柔軟剤、芳香剤、消臭剤を使わない
これらを毎日使用することで身体の中に環境ホルモンが蓄積されていきます。
化粧品や洗剤、シャンプー、入浴剤、ナプキンなど、肌に触れるものはなるだけ自然派のものを選ぶようにしてみてくださいね。😄

わたしもまだまだ勉強中で、身の回りの化学物質を完全排除できているわけではないのですが、(住居とか食品のパッケージとかあげたらキリがないのでね。)
できる限り、こうした化学物質から距離を置く生活を心がけるスタンスは大切にしようと思っています。
化粧品はもう100%天然のものに切り替え済みですが、
最近は髪も黒髪に戻して、今後は紫外線などで退色してきたらヘナで染めようと思っています。
今後もわたしも勉強しながら、こっちの方がいいな、と思うものにどんどん切り替えていきます(*^-^*)
化学物質に対して注意を向けることで、自分自身の健康を守り、将来子どもに恵まれたときにも身の回りのものに気をつけてあげることができます。
どこまでやるかは個人の選択の範疇ではありますが、まずは知ることが大切ですよね✨
それではまた…⭐️