ヴィーガンコスメ・美容

【パームオイルと熱帯雨林】グリセリンフリーのコスメにこだわる理由

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こんにちは🌞
(株)ラヴィステラCEO、植物療法士の野田さとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)

弊社に寄せられるご質問の中に、

パームオイルは植物性なのに、なぜラヴィステラの化粧品はパームオイルを使用しないのですか?

というものがございます。

今日は、わたしのプロデュースするラヴィステラの化粧品が、なぜ「パームオイルフリー」にこだわるのかご説明します🦧🌴

 

みなさま、化粧品のある成分が熱帯雨林の破壊を招き、
多くの野生動物がその住処を奪われ絶滅の危機に瀕していることをご存知ですか?
その、「ある成分」というのがパームオイルです。

パームオイルを生産するアブラヤシ農園は、熱帯雨林を切り開いて作られます。
パームオイルは非常に便利であることから世界中で大量に使用され、森林が驚異的なスピードで破壊されています。

インドとマレーシアでは、過去20年間にアブラヤシ農園を作るために360万ヘクタールもの森林が伐採されました。
なんとこの規模は、九州の全面積に匹敵する大きさだそうです。

 

熱帯雨林がなければ、野生動物たちは暮らすことができません。
ボルネオ島のオランウータンの生息数は過去100年間でなんと90%も減少してしまいました。
スマトラ島でも同様に、象やオランウータン、トラなどが住処を失っています。

また、動物だけでなく現地に住む先住民も、パームヤシを植える土地を切り開くために森を燃やされ、強制立ち退きを迫られ、賠償金すら支払われないという不当な扱いを受けているとの報告もあります。
そうしたことからインドネシアでは2010年には土地紛争が663件も発生しています。

先進国の消費活動が、戦争や多くの人々、動物たちの命を奪っているのですね。

また、パームオイルはカレールーやポテトチップスの揚げ油などにも使用されていますが、発癌性や内分泌かく乱作用を指摘するデータもあります。

名古屋市立大学名誉教授で日本食品油脂安全性協議会理事長の奥山治美氏は、著書『本当は危ない植物油』(KADOKAWA)のなかでパーム油について次のように語っている。
「パーム油はラットの大腸ガンの発癌を異常に促進する(略)
パーム油はリノール酸含量が多くないので、これらの作用は、パーム油に含まれる微量成分の採用であると推測されます。

また、脳卒中ラットの寿命短縮作用などが認められており、内分泌かく乱作用もあります。パーム油は食用油としては不適と思われます。他にも、マウスの寿命を異常に短くすると報告されています。そして、脳卒中ラットでは精巣テストステロンを下げるとされています」

日本の植物油の総供給量の4分の1を占めるパームオイルですが、植物油グリセリンなどと表示されているため、成分表示を見てもパームオイルが使用されているのか、一見してわかりにくいものになっています。

 

パームオイル(グリセリン)フリーの化粧品の品質は?

スタンダードなものとしてほとんどの化粧品に使用されている成分グリセリン
グリセリンを使用しないことで、その品質や効能が落ちてしまうのではないか?という点は、みなさま気になるところかと思います。

結論から申し上げますと、
代わりとなる植物を使用したり、数々の植物を組み合わせることで同等のもの、むしろそれ以上のものを生み出すことが可能であるというのが個人的な見解です。

 

ペタペタした保湿感を出すグリセリンに代わる保湿剤として、ラヴィステラのスキンケア商品に使用していますのが、コメ発酵液白樺樹液

コメ発酵液とは、日本酒のアルコールを飛ばしたものです。
昔から朴氏の手は白くて美しいと言われていますが、日本に古来から伝わる日本酒には、肌を白くしたり、キメを細かく美しくする作用が期待できると言われ、現代でも広く愛されているものです。

 

白樺はキシリトールとしても知られていますが、(ガムのCMでもおなじみですね✨)
白樺樹液の成分や組成のバランスは生物の細胞内の水分にとても近く、高い浸透力が期待できます。

また、キシリトールの保湿力はグリセリンと同等とも言われています。
しかもサラサラした使用感のため、グリセリンのペタペタした感じが苦手な方にもピッタリです。

また、通常石鹸製品にはパームヤシ由来の油脂が使用されます。
ラヴィステラの美容石鹸は、コールドプロセス製法により1ヶ月熟成させ、パームヤシ由来の油脂を使用することなく、しっとりとした洗い上がりの石鹸に仕上げております。

通常、化粧品には「キャリーオーバー」と呼ばれ、成分表示に記載しなくて良い成分が存在します。(ハーブエキスの抽出に使用した化学溶剤などもこれに含まれます。)

ラヴィステラでは、使用するハーブの成分抽出から合成成分不使用にこだわり、排水として流しても自然分解され魚のエサになるほど安全な成分で製造しております。

 

 エシカルと美の共存、新しい美の概念を


これまでの化粧品は、環境への影響を度外視したものでした。
ですが、世の中の意識やトレンドの変化を見ても、これからの時代はますます、エシカル、サスティナブル、動物愛護や環境保全といったマインドが大切になってくると思っています。
大企業を中心にSDGsの取り組みもどんどん始められていますが、そうしたマインドのない企業は、世界的には取り残されていくような時代になっていくのではないでしょうか。

今後もラヴィステラでは、エシカルでありながらさらに品質を高めていく商品作りを目指していきます。

ABOUT ME
Satomi Noda
社会起業家、ヴィーガンコスメ『ラヴィステラ』代表。「7世代先も持続可能なビジネス」をモットーに、人、動物、環境に優しいウェルネスライフの普及に努めています。星読みとナチュラルワインと猫が好き。