健康

ラップをかけてレンジでチン!の危険性

こんにちは🌞
(株)ラヴィステラCEO、植物療法士のさとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)

先進国では健康被害が指摘され使用禁止されているものや使用禁止の流れにあるものでも、日本では当たり前に使用されているものが数多く存在しています。

その代表ともいえるものが、食品用ラップではないでしょうか。

今日は、食品用ラップとその危険性についてご紹介したいと思います。

人体への影響

PVCやPVDCなどのプラスチックは、有害化学物質である残留性有機汚染物質(POPs)を吸着する能力が高いことが知られています。
POPsは生物の体内の脂に溶けやすいので、体内にとりこまれやすいのです。

それを海洋生物が食べて体に濃縮し、さらにそれを人間が食べることで人体に害を及ぼします。

 

製造時に利用されるビスフェノールA(BPA)やポリ塩化ビフェニル(PCB)、フタル酸エステルなどの様々な化学物質は、使用するうちに溶け出し飲食物に移行する恐れがあると言われています

特にビスフェノールA(BPA)は、カナダでは有害物質に指定されており、フランスでは食品に直接触れるものへのBPAの使用や、BPAを含む食品容器の製造、輸出入が15年から禁止されています。

欧米でも規制がかかり、BPAフリーラベルが浸透しはじめているようです。

特に子どもへの配慮は各国に広がっており、EU、アメリカ、カナダ、中国など多くの国で哺乳瓶へのBPA使用が禁止されています。

BPAやPCB、フタル酸エステル等はいわゆる「環境ホルモン」と呼ばれる物質です。

環境ホルモンの正式名称は内分泌かく乱物質といい、体内でホルモンのように作用し、内分泌系(ホルモンを合成・分泌するシステム)の働きを撹乱させる物質のことです。

BPAが食品に移り、それを摂取することにより、
女性では早熟や生殖機能の異常、乳がんなどが誘発される恐れが指摘されています。

また、男性では精子数の減少や前立腺がんなどのリスクが高まる可能性もあります。

また、近年では胎児期にBPAにさらされた場合、不安や鬱の症状が多く見られることや多動や自閉症のリスクを高める、といったこともわかってきてます。

 

日本では環境ホルモンの表示義務がない

どのプラスチック製品にどの種類の環境ホルモンがどれくらい含まれているかについては日本では表示義務がないのです。

そうした流れの中で海外を中心として「BPAフリー」の流れが広まっています。最近では、BPAの代替物質としてビスフェノールS(BPS)がなどが用いられています。

しかし、BPSはこれまでは安全であるとされてきましたが、最近の研究ではBPA同様に有害物質であることが明らかになっています。

 

世界を見ても多くの先進国ではラップに含まれるBPAを懸念して、ラップを直接食べ物に漬けて温めると言うことはしないのだそうです。

 

食品用ラップとプラスチックごみ問題

自然界で分解することのできないプラスチックによる環境汚染が、世界中で問題視されています。

これまでに生産された世界のプラスチック量は約83億トン。
そのうちの63億トンが、プラスチックごみとして廃棄されています。
その内訳は、

・焼却処分されているプラスチック・・12%
・リサイクルされているプラスチック・・9%
・埋め立てられている、または自然環境に散乱しているプラスチック・・79%

とされています。

ストローよりも環境に悪い、海のプラスチック問題の元凶世界の海で死んだウミガメの内臓を調べたところ、すべてのウミガメからプラスチックごみが見つかったという調査結果が生物学会誌に発表され、世界中で同じようなニュースが数え切れないほど報道されています。...

世界で開発された食べられるラップ

「野菜くず」からできた食べられるラップ(ポーランド)

ポーランドで開発された食べられるラップは、本来は捨てられるはずだった農家の余った野菜を原料に製造。既に販売されており、「SCOBY」という商品名で「MakeGrowLab」の販売サイトで購入できます。

柔らかくて破れにくく、水にも強い作りのため、水分を含んだ食品を包むことも可能です。もちろん、もとは野菜なので、そのまま食べることもできるうえに、有機肥料としても使うことができるそうです。

海藻からできた食べられるラップ(インドネシア)

インドネシアは、海洋に流出したプラスチックごみの量が2番目に多い国とされています。この問題を解決するために開発されたのが、インドネシアで豊富に採れる「海苔」を使用した包装紙「エボウエア(Evoware)」です。

印刷して使うこともでき、お菓子の包装紙として既に実用化されています。開封後は食べることが可能で、生分解性があるので、捨てても環境負荷の低い商品です。

 

日本でもじわじわ人気がではじめているエコラップ

最近わたしのまわりでも、ミツロウラップなど環境にも体にも優しいラップを使用しているお友達が増えました^^

ただ、ミツロウは蜂由来とのことで、ヴィーガンは使用しない成分なので、ヴィーガンでも使えるものとしてお友達のゆかちゃんが手作り販売しているエコラップを最近購入しました✨

オーガニックコットンを使ったエコラップで、洗って何度でも繰り返し使用できるので、経済的で身体にも優しい♡☺️

自然素材のものってコンポストできますしね✨

ゆかちゃんの手作りヴィーガンエコラップはこちらから購入できますので、ぜひご覧になってみてくださいね♪

 

ABOUT ME
Satomi Noda
社会起業家、環境活動家。ヴィーガンコスメブランド『LA VIE STELLA(ラヴィステラ)』代表取締役社長(Founder & CEO)、ブランドプロデューサー。 「7世代先も持続可能なビジネス」をモットーに、日本におけるサスティナブルな消費文化の普及と、人、動物、環境に優しいライフスタイルの普及に努める。 2020年アジアベジタリアンアワードノミネート。
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