環境保護

映画「グリーンライ〜エコの嘘」持続可能なパームオイルはない

こんにちは🌞
(株)ラヴィステラCEO、植物療法士のさとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)

今日6月1日から渋谷の映画館も再開ということで、CSRや脱プラに力を入れている美容室のLond group CEOの石田さんにお誘いいただいて、「グリーン・ライ〜エコの嘘〜」公開初日の今日さっそく観に行ってきました✨

予告編はこちらから

ちなみにタイトルだけ見るとエコロジーへの批判かと思いますが、バリバリのエコロジスト視点の映画です。

映画の中でメインテーマになっているのが、パームオイル

成長が早く、安く、大量に生産できることから、カレールー、カップラーメン、石鹸、シャンプー、化粧品、洗剤、ポテトチップス、チョコレート、アイスクリーム、など非常に多くの製品に使用され、わたしたちの生活とは切っても切り離せない存在です。

カップラーメンやカレールー、チョコレートには「植物油脂」と表記されることが一般的で、化粧品ではほとんどの商品に使用されているといっても過言ではないグリセリンの成分としても使用され、一見パーム油と判断しづらいのです。

パーム油とはパームヤシから採取されるオイルです。
このパーム油の何が問題かというと、パームヤシを植えるためにインドネシアを中心に熱帯雨林が焼き払われ、原住民が土地を強制的に奪われ民族紛争になっていたり、
熱帯雨林が焼き払われることによって多くの野生動物(オランウータンやトラ、象)たちが住処を奪われ、絶滅の危機に瀕しているのです。

インドとマレーシアでは、過去20年間にアブラヤシ農園を作るために360万ヘクタールもの森林が伐採されました。
なんとこの規模は、九州の全面積に匹敵する大きさだそうです。

(↑映画より、パームヤシを植えるために焼き払われた熱帯雨林)

熱帯雨林がなければ、野生動物たちは暮らすことができません。
ボルネオ島のオランウータンの生息数は過去100年間でなんと90%も減少してしまいました。

【パームオイルと熱帯雨林】グリセリンフリーのコスメにこだわる理由こんにちは🌞 (株)ラヴィステラCEO、植物療法士の野田さとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*) 弊社に寄せられるご質問の中に...

こうした背景から、ラヴィステラではパームオイルを原料とするグリセリン不使用の化粧品開発に努めています。
どうしても価格は高くなってしまいますが、パームオイルフリーへの姿勢は今後もずっと変えません。

 

この問題を解決する為に、WWFを含む7つの関係団体が中心となり、2004年に持続可能なパーム油のための円卓会議「Roundtable on Sustainable Palm Oil(通称RSPO)」が設立されました。

しかし映画の中では、「持続可能なパームオイルは存在しない」ということが現地の調査をもとに明らかにされています。

企業は

「うちはRSPO認証のパームオイルを使用しているから熱帯雨林の破壊には繋がらない」
「森は燃やしていない」

そんな言葉を平気で使い、広告でさえエシカルやサスティナブルを謳ってます。ですが事実はまったく真逆のものだったのです。

 

ヤシノミ石鹸のサラヤにもこのRSPO認証マークがあり、売り上げの1%をボルネオの自然保護に使うと記載しています。

日清も2020年2月に取り組みへの表明をしています。

日清食品ホールディングス株式会社は、サステナビリティ (持続可能性) に配慮した調達を強化するため、2017年10月より「RSPO (持続可能なパーム油のための円卓会議)」に加盟しています。
これを受けて弊社は、即席麺の製造に使用するパーム油について、森林破壊防止および生物多様性保全、人権に配慮されて生産、加工された「RSPO認証パーム油」の調達を推進しています。2019年3月からは、滋賀県栗東市の関西工場において、即席麺業界としては国内で初めて「RSPO認証パーム油」の使用を開始しました。

今回、この取り組みを拡大し、2020年2月から「カップヌードル」を生産する国内の全工場で「RSPO認証パーム油」の使用を開始します。これにより、弊社はRSPOのサプライチェーン認証を取得し、「カップヌードル」のパッケージに「RSPO認証マーク」を使用することができます。 「カップヌードル」は、さまざまな課題に向き合いながら、すべきこと、できることを次々と実践していき、地球と人の未来を今この瞬間から1つずつ変えていきます。

日清公式ホームページより

しかし、どんなに売上の一部を寄付しようと、使用をやめない限りこの熱帯雨林の破壊は続きます。
そもそもRSPO認証そのものが信用に値しないものである点、原住民の健康被害や紛争につながっている点を踏まえても、パームオイル製品を不買すること、企業へNOを伝えることが唯一の解決方法です。

恥ずかしい話、わたしはこの映画を観るまで、RSPO認証のパームオイルならば最低限の使用に留めれば経済とサスティナビリティーの両立ができるのではないかと思っていました。

でも今回はっきりとわかったのは、

  • 持続可能なパームオイルはないこと
  • パームオイルを消費することは畜産に加担するのと同じぐらい残酷なこと

です。

わたしたちにできるのは、

  • パームオイルを購入しないこと
  • 植物油と書いてあるものは問い合わせてみること
  • この事実をより多くの人に伝えていくこと

です。
弊社でも、ヴィーガンコスメスクールの講座に使用している成分のレシピを改定し、パームオイルに関してはRSPO認証であれ一切使用しない方針に決めました。
(過去に受講してくださった生徒様へは、完成後最新レシピを無料でお送りいたします。)

映画ではドイツ電力最大手のRWEや裏側についても触れられていましたが、観賞後はあまりの規模と問題に対する自分の非力さに絶望的になりました。

ただ少し希望が持てるのは、この映画は2018年公開の映画ですので、RWEについての動向は最新記事によるとだいぶ変わってきていて、ドイツの石炭業界は縮小傾向にあるようです。

ドイツ電力大手のRWEは16日、独政府が進める脱・石炭火力発電で、2030年までに6千人の雇用を削減する必要があると発表した。18年末の従業員の約3分の1に当たる。発電所や炭田の閉鎖などにともなう経済的損失は35億ユーロ(約4300億円)にのぼり「負担は想定を大きく上回る」と指摘した。地球温暖化対策が痛みを伴うことを浮き彫りにした。

(独電力RWE、脱石炭火力で6000人削減、約4300億円の損失 – 日経新聞 2020年1月17日 -)

(帰宅後最新情報を調べて送ってくださったLondの石田さん、ありがとうございます✨)

あまりにも問題が大きすぎる時、わたしたちは思わず「何をしても意味がない」と諦めがちです。
でも、人種差別や女性の参政権など歴史を振り返ってみても、市民の行動が世の中を変え続けてきました。

どんな小さなことでも伝えていくこと、
たったひとりだったとしても自分が変わることがとても大切なことだと思います。

 

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