みなさまこんにちは🌜
植物美容家のさとみ(@stm_nd)です(*ˊᵕˋ*)
2018年の8月に神奈川県の海で、シロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中から折りたたまれた状態でプラスチック片が見つかったとのニュースがありました。
専門家によると、この赤ちゃんクジラは母乳しか飲んでいない時期だったと推定され、エサを獲ろうとして飲み込んだのではなく、泳いでいる間に誤って飲み込んだと見られるということです。
これは、母乳しか飲んでいない赤ちゃんクジラが誤って飲み込んでしまうほど、海に大量のプラスチックが浮いていることが推測されます。
今年3月にフィリピンの海で打ち上げられたクジラの胃の中には、プラスチック袋や米袋など、40キロ分ものプラスチックがあったそうです。
また、世界の海で死んだウミガメの内臓を調べたところ、すべてのウミガメからプラスチックごみが見つかったという調査結果が生物学会誌に発表され、世界中で同じようなニュースが数え切れないほど報道されています。
こうした深刻化する海のプラスチック問題が浮き彫りになり、最近になってようやく世界中で海のプラスチック問題が取り上げられ、プラスチックストローを廃止することが世界的なムーブメントになっています。
大手企業においては、
スターバックス | 2020年までに世界約28,000店舗でのプラスチックストローの使用を廃止 |
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ザ・ウォルトディズニーカンパニー | 2019年半ばまでに自社が所有、経営するすべてのテーマパークやリゾートなどから使い捨てのプラスチックストロー、マドラーを撤廃 |
IKEA | 店舗やレストランで提供されるストローや保存袋など使い捨てプラスチック製品7種類を全廃する計画 |
マクドナルド | 2025年までには全世界の全店舗でプラスチックストローを廃止することに加え、すべての包装紙をリサイクル可能な資源に切り替える |
すかいらーく | プラスチック製ストローの廃止を決定(日本の外食大手では初) |
など、国外、国内問わずプラスチックストロー廃止に取り組む企業が増えています♻️🐋
世界に展開するスターバックス店舗でストローの使用を止めれば、年間で10億本以上のストロー廃棄を削減できるほどの影響があるそうですよ✨
とはいえまだまだ日本では多くの飲食店でプラスチック製のストローを使用していますので、紙製に替えて欲しいと要望を出したり、自分で持ち歩くのもいいかなと思います♻️
でも実は、ストローよりももっと海の環境汚染に繋がっているものがあるのをご存知でしょうか?
実は、海のプラスチックのうちストローの占める割合は0.03%、
半数近い46%は漁業網によるものなのです。
乱獲が海を死滅させていて亀やアザラシ、イルカやサメなど目的外の生き物が網にかかって死んでいるのだそうです。
オランダの非政府組織(NGO)オーシャン・クリーンアップが、米国のハワイとカリフォルニア州の間で160万平方キロメートルにわたってプラスチックごみが集積する「太平洋ごみベルト」を調べたところ、浮遊するごみの46%を漁網が占めた。
流された漁網は海中を漂い続け、ウミガメやクジラなどに絡みつく。プラスチックのごみによって窒息したり傷を負ったりする哺乳類は、毎年10万頭に上るとの推定もある。
豊かな自然環境を求める旅行客もプラスチックごみを増やしている。世界自然保護基金(WWF)によると、多数の保養地を抱える地中海では年間2億人超の観光客によって、夏のバカンスシーズンに海に捨てられるごみの量が4割も増加している。
引用元:日本経済新聞
46%ってすごい数字ですよね。
2050年には、海を漂うプラスチックのゴミの数が魚の数を上回るとのデータもありました。
漁業のもうひとつの問題。乱獲により魚が海からいなくなる?!
日本の漁業は惨憺たる現状で、実際に漁獲量のピークだった1982年の1282万トンから、2012年には484万トンにまで落ち込んでいて、ものすごい勢いで海の魚の数が減っています。
日本のTAC制度に問題あり
TAC=total allowable catch、つまり総漁獲可能量のこと。
これは研究者が科学的な根拠に基づいて生物学的許容漁獲量(ABC=Allowable Biological Catch)を算出し、そこに行政が社会経済学的な要因を考慮して漁獲の制限量を定めるというもの。
TACを超えないように漁をすることで、資源の保全を図ろうという考え方で、漁業先進国はどこもこの制度を利用しているのだそうです。
資源の保全が目的であれば、通常TACは生物学的許容漁獲量(ABC)より下に設定するものですが、
なんと日本では、生物学的許容漁獲量の2倍、3倍のTACを設定していたとか。
「社会経済学的要因が問題なのです。つまり、組織や個人の意見、活動に左右されているということ。漁協や漁業者が獲りたいと言えば、行政はその意見を優先して科学を無視したTACを設定してしまうのです。
数を制限すれば魚の価格も上がって漁業者の収入増につながるのに、みんな目先のことしか考えていない。これを続ければ資源をくいつぶしてしまうのは当たり前のことです」〜国際東アジア研究センター客員主席研究員 小松正之さん〜
海の汚染、海洋生物への影響、魚の減少など様々な問題にインパクトを与えている漁業。
これらの問題解決のために、なるだけプラントベース(植物性)の食事を心がけようと呼びかけている海外の環境団体もいました。
食というのはわたしたちにとって切っても切り離せないもので、それがどんな影響を与えているか、消費の先まで目を向ける機会はなかなかないと思います。
でもこうした現状が明るみになっている今、わたしたちができることから取り組んでいかなければ、数十年という近い未来にさまざまな資源が枯渇してしまうことは自明の事実です。
いきなり魚を食べることをやめるのは多くの人にとって難しいことだと思いますが、需要があるから供給が成り立っているのですし、何かアクションを起こしていく必要性があります。
たまの外食の時にベジタリアン・ヴィーガンのレストランを選択することも、わたしたちにできることのひとつだと思います🐋
(全国のベジタリアン・ヴィーガンレストランの検索は、vegewelさんを参考にしてみてくださいね。)
最後に、ネイティブアメリカンの言葉をご紹介しておきます。
- 蛙は自分の住んでいる池の水を飲み干したりしない。
- なにを為すのであれ、今から七世代後の子供たちへの影響を考慮して行われなくてはならない。